SIRUIの三脚N-2204SKとセットで購入した自由雲台「K-20X」
あまり良くなかったら雲台は変えればいいやと思っていましたが、想像以上に良い造りで満足。高評価なのも納得の出来ですね。
まだ本格的に使えていませんが、使い心地と機能をレビューしていこうと思います。
K-20Xの良いところ
・2kg程度の機材でしっかり止まってくれる
・各ノブの感触が良好
・安全性が高い機能搭載
・アルカスイス互換
SIRUI K-20Xの外観、スペック
- K-20X 詳細スペック
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ボール径 38mm 高さ 98mm ベース径 54mm 重量 430g 搭載荷重 25kg

僕は、三脚のN-2204SKとセット販売されているものを購入したので特に付属品はありませんが、雲台単体で購入すると、収納ポーチが付いてくるようです。
操作ノブは2つ。大きい方がボール固定ノブで、小さいほうが水平方向へのパン用のノブになります。クランプ部分にはプレート固定用のノブが1つ付いています。


ボール固定用とプレート固定用のノブにはゴムが巻かれています。
ボール固定ノブには、フリクションメモリー機能がついたシルバーのダイアルがあります。※詳しくは後述
ロゴ下の数字は、パン用の目盛りで、15°刻みで表示されています。

K-20Xの特徴
感触良好な操作ノブ
操作ノブは、ボール固定用、パン用、プレート固定用の全てが軽すぎず、かといって重くもなく、丁度いいくらいにしっとりと動いてくれます。
ゴムが巻かれているおかげか、緩めたり締めたりする際に操作しやすいですね。
ボール固定ノブは数字が書いてあり、”0″が一番緩めた状態、”11″が一番締めた状態になっています。この数字のおかげでどれくらい緩めればカメラがガクンとお辞儀しないかの目安になるので安心です。このノブ一つでいわゆるフリクションコントロールの機能も果たしているということです。
軽量なシステムであればこの数字を11まで締めなくても固定してくれます。しっとりと動いて、軽く締めればしっかりと止まる。安い三脚だと最後にグッと締めこんだ時に少しずれてしまったりするんですよね。シビアに構図を決めるときなんかはこれが結構厄介になってきます。その点このK-20Xは、いっぱいまで締めこんでも動くことなくピタッと止めてくれます。
僕が使っている機材の中で一番重い組み合わせが約2.3kgほど。(α7Ⅲ+MC-11+sigma 100-400mm+L型プレート+三脚座) この2.3kgという重量では全く問題なく固定してくれます。

フリクションメモリー機能
ボール固定ノブについているシルバーのダイアル。はじめは使い方が分かりませんでしたが、これがフリンクションメモリー機能をもったものです。
どんな働きをするかというと、ボール固定ノブにあった数字の下限を決めてくれるというもの。例えば、”5″のところでこのダイアルを締めれば、”5″より緩まないようにしてくれるという機能。もちろん締める方には動きます。重いシステムなどで撮影するときにボール固定ノブを一気に緩めすぎて、カメラ全体がガクンとなるのを防いでくれるありがたい機能です。このダイアル小さくて回しにくいのが難点ですが、安全に撮影するためには良い機能ですね。
セーフティロック機能
次にクランプ部についている赤いボタンとゴールドの突起。これは、クイックシューがしっかり固定されていないときに、落下するのを防ぐもの。赤いボタンを押すことでゴールドの突起が引っ込み、クイックシューをクランプから外せるようになります。

こんな感じでクランプを緩めても、ロックを解除しない限り、傾けてもプレートが外れないように。

クイックシュー「TY-60」
K-20Xには、アルカスイス互換のクイックシューTY-60が付属しています。

このクイックシューも雲台同様しっかりした造りになっています。カメラと接続するネジも手締めできるようDリングが付いており、工具が無くても取り付け可能。もちろん、六角レンチやコインでさらに強く締めることもできます。
クイックシューの赤いパーツは、引き出して起こすことで縦位置撮影や、カメラを上に向けて撮影するときのカメラのストッパーの役割をしてくれます。

まとめ
ボール固定ノブと精密なボールのおかげでヌルヌルとボールを動かせて、ピタッとしっかり止められる。雲台として求められる性能を正確にできる非常に良い雲台です。
操作性だけでなく、フリクションメモリー機能やセーフティロック機能など、撮影時に起こりうる問題を防いでくれる機能を搭載し、安全に撮影に臨むことができる雲台です。